とりくみ

けま喜楽苑の開設

もう(収容)施設はつくらない   ~特養を地域のケア付き住宅に~

このような経験をとおして、当法人は、4つめの特養を2001年4月、尼崎市食満(けま)に開設しました。もう収容施設はつくらない、特養ホームを「地域のケア付住宅に」を法人の設計コンセプトにしました。 設計の指導監修をしていただきました京都大学大学院の故外山義教授は、特養に入ると高齢者の生命力がしぼんでしまう、とおっしゃいました。それはこれまでの生活とあまりにかけはなれた特養での「5つの生活の落差」がそうさせるのだと。

1つめは空間の落差である。あまりにも自宅と違う大きな空間、生活の場と言いながら、まるで大病院のような、まっすぐの長い廊下、その廊下に沿ってならんだ雑居部屋。そのような空間にある日突然連れてこられた認知症の方が、混乱しないはずはない。 2つめは時間の落差である。職員が働きやすいように決められた日課に、これまで100人いれば100様のそれぞれの日課をもっておられた方々が、また、ただでさえ順応性が弱くなっている高齢者があわせなければならない。 3つめは生活の場であるにも関わらず規則だらけで自由を奪われる、規則の落差。 イメージ 4つめは言葉の落差。施設では年長者として遇する言葉づかいなどしてくれない。 5つめはスタッフにすべてをゆだねてしまい何の役割もなくなる、役割の喪失の落差だと。

生命力をしぼませない施設をつくろう、故外山先生の熱い思いを実現しようと思いました。また、ケアはもとより、ハード面の生活空間・環境からも人権を守ろう。そのためにはまず長年の夢であった全室個室を実現しようと決意しました。 さらに、小さなリビングをとりまいて、平均8人ずつが家庭的に暮らせる、いわゆるユニット化にふみきりました。また、ユニットごとに決まった職員を24時間365日配置し、個別ケアを追求するユニットケアを行うことにしました。全個室・ユニットケアのいわゆる新型特養は、2003年度から制度化されましたが、法人は制度に先駆けて、2001年度にハード・ソフトの両面で真に人権を守りたいという観点から、全室個室とユニットケアにたどり着いていたということになります。

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