ご利用者様と最期の最期までを共に過ごすのは私たち介護者。
  心に秘めた想いや願いを汲み取ることが、私たちの使命なんです。

新人の子と接していると、大切なことを思い出して「はっ」とするんです。

きらくえんの教育は、何よりも“人と接する”という部分に重きを置いています。

私は現在、特養ホームの管理職を務めています。特養ホームは5つのフロアに分かれており、各フロアリーダーが配置され、そこからさらに介護職員、正規職員、非常勤フルタイム、パートさんと続いており、私はその部門の責任者です。職員と半年に一度、育成面接という機会を設け、これまでの振り返りと、今後の目標を設定します。もちろんそれぞれの悩みや不安も思いのままに言葉にできる場なので、その相談を受け、アドバイスや現場の調整を行うのも私の仕事です。この仕事は対人援助であり、入居者の方も対「人」、スタッフ同士も対「人」という、人間関係が仕事でのモチベーションに大きく関わりますので、そういった部分は慎重に、かつ力を入れて取り組んでおります。

私が看護職として現場で働いていたときよりも法人は大きくなり、職員数も多くなってきましたので、スタッフ一人ひとりの教育やコミュニケーションの部分が希薄になりがちです。

その対策のひとつとして、きらくえんでは『プリセプターシップ』という新人に専属の教育係を設ける制度を導入しています。「自分のやり方が本当に正しいのだろうか」と不意に不安になることってありますよね。そういったときこそ『プリセプターシップ』の先輩に助けてもらったり、育成面接で相談をしてもらいたいと思っています。 私自身現場を経験してきましたので、若いスタッフが前向きに取り組むことができるよう支えていきたいと思っていますし、今後新人研修のカリキュラムにもますます力を入れていく必要があると考えています。現在もこれまでの経験を活かし、「新卒の方が入ってきたら、必要な項目はこれだけあるよね」と見直しを行い、新たな取り組みに向けて動き続けているんですよ。

目に見えない部分のケアこそ、ご利用者に感じていただきたいから。

特養ホームで働く際にもっとも必要なことは、ご利用者の生活の中で、
自分自身が一緒に過ごす時間を、どれだけ大切にできるかだと思っています。

きらくえんは『全個室ユニットケア』という介護スタイルの先駆けで、設立当時非常に注目されていました。『全個室ユニットケア』とは、入居されている方一人ひとりの個別性と居住性を考慮したケアを実現するために、生活の場に個室を、交流の場には少人数グループ制の空間を提供するものです。少人数のグループに振り分け担当介護スタッフを決めることで、ご利用者と介護スタッフとの馴染みの関係づくりが可能になります。例えば50人の中のAさんよりも、10人の中のAさんの方が目が行き届きやすいためケアのクオリティーは上がりますし、何よりその方の1日の過ごし方やお好み、ご家族の想いもより理解することができます。その方の背景や人生、どのように生きてこられたのか・・・。50人分の人生を知ることは大変ですが、10人という単位ならば一人にかける時間も多く取ることができますし、交流の幅も広がりますよね。

決して短い時間ではありませんが、施設で過ごされるうちに、ご自身の想いをなかなか発信できない方がお気持ちを伝えてくださるようになってくるんですよ。

「実は菊を育てるのが趣味なんだ」「ずっと行けていないお墓参りに行きたい」など、ご利用者様は心に秘めた想いをお持ちです。「では今度、菊花展に行きましょうか」「ご家族様もいっしょにお墓参りに行きませんか」、そういった個別のケアで、ご利用者様はとってもお喜びになられるんです。きらくえんは、“看取り”までお過ごしいただく施設ですので、本当に寝たきりになってしまう前に、想いを聞き取ること、実行に繋げることが必要で、『全個室ユニットケア』によって集団のケアよりもそれがやりやすい環境であることは確かです。 自分と数人のよく知る人たちとの空間、「施設」というよりも「ご自宅」に近い環境の中で、安心・満足していただける時間の流れを感じていただきたい。技術的な部分から、目に見えないケアのあたたかみや深みまでを知っていただきたい。それが私たちの求める介護です。そのため、法人のスタッフ一人ひとりが成長し続けなければなりません。きらくえんで働くスタッフは、みんなが想いを共有し、法人としてのぶれない理念が中心にあります。それが私の誇りであり、ご利用者、ご家族へ自信を持って、きらくえんをご紹介できるポイントですね。