未経験でも、新人でも、物怖じせずに踏み込んできてほしい。
  介護の素晴らしさを、知ってほしいから。

新人の子と接していると、大切なことを思い出して「はっ」とするんです。

私は現在、特養ホームのリーダー職をしています。

部署のリーダー同士で今後の方針についての会議を行ったり、フロアスタッフ間での意識統一・目標設定のまとめ役などが、リーダーとしての主な仕事です。と言っても、リーダーになってからまだ日が浅いので、上司や職員はもちろん、新人たちからもいろいろと教えてもらいながら、毎日が試行錯誤という感じですね。実は、私は福祉の学校出身ではないんです。きらくえんに入職する前は福祉と関係のない業界で仕事をしていたのですが、「何か他のことに挑戦してみよう!」と思い、まずはボランティアスタッフとしてきらくえんへ来ました。不慣れな中でも、ご利用者に「ありがとう」と言っていただくと、今までにない感動ややりがいがあって、本格的に介護スタッフを目指してきらくえんに入職することを決めたんです。一緒に働くスタッフは福祉を学んできた人たちばかりだったので、「早く自分も同じ土俵に立たなくては!」と、先輩にべったり張り付いて教えてもらって・・・(笑)。

今思えば、現場で失敗を経験しながら身体で覚えていくというスタイルが、負けず嫌いの自分には合っていたのかもしれないですね。

私はそうして新人時代を過ごしてきましたが、現在は新人教育の一環で、新人と先輩とでマンツーマンのチームを組む『プリセプターシップ』というものがあるんです。それは介護技術を教えることが一番の目的ではなく、専属の相談役のような、技術面以外での支えを期待しての制度なんです。技術面は人によってどうしても差が出てしまったり、「自分流のやり方」になりがちな部分なので、スタッフみんなで教えていこうという方針です。『プリセプターシップ』の利点は、新人に対してだけではなく、ペアになるスタッフにもあるのです。私自身が経験したことでもあるのですが、介護の面でもそうでない面でも、長年続けていると「当たり前」になっていること、忘れていることってたくさんあるんですよね。「自分流のやり方」もそう。新人の目線や言葉で、自分が新人のころに感じていたことを思い出したり、いつの間にか介護のやり方が自己流になっていることに気づいたりと、今の自分を見つめ直す良い機会になっています。

介護は人と接する仕事なので、大変な部分も確かに多いです。

そんな中で、新人にとって自分を理解してくれる相談役がいることは大きな支えになると思うんです。悩んだりつまづいたりすることは大切だけど、負担ばかりを背負わないでほしい。その分思いっきり介護に力を注ぐことができれば、もっと良い仕事、もっと良い施設になるはず。そういう想いを持って、私自身リーダーとして、介護職員として、新人と共にがんばっていきたいなと思っています。

ご利用者との24時間を、価値あるものにしてほしい。

特養ホームで働く際にもっとも必要なことは、ご利用者の生活の中で、
自分自身が一緒に過ごす時間を、どれだけ大切にできるかだと思っています。

特養ホームで入居されているご利用者にとっては、ここでの生活がすべて。決して望まれて入居される方ばかりではない介護施設だからこそ、毎日楽しく、気持ちよく過ごしていただきたいという強い想いが大切なのです。きらくえんでは、職員やボランティアの方から、ご利用者に快適に過ごしていただけるよう日々たくさんのアイディアが飛び交います。毎日のケアの向上はもちろんのことですが、ご家族や地域の方も参加されるイベントを催したり、『100歳の肖像』という、100歳を迎えられた方へのお祝いとして、これまでの歩みを記録した写真を展示したり・・・。

「楽しかった」「ありがとう」というお言葉をいただくたびに、「今度はどんなことをしようか!」とスタッフ一丸となって次の企画に取り組むんですよ。

過去にきらくえんに入居されていた方のご家族が、「もう少しきらくえんさんと関わっていきたい」と言ってイベントを手伝ってくださる場合もあって、そういったときはきらくえんの職員として本当に嬉しいですし、誇りに思います。これからきらくえんに入職される方も、きっとたくさんのやりがいを見つけられると思います。ご利用者との時間を大切にして、たくさん交流して、その方らしい生活を送るお手伝いをすることによって自分たちも成長してくことができる。介護はそんな素晴らしい仕事です。ご利用者にとっても、スタッフにとっても、より良い施設にしていけるよう、私自身リーダーとしてもっともっと成長していきたい。生涯現場、生涯現役!それが私の志です。